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君たちはどう生きるか考察!夏子はなぜ塔に行ったのか?

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リス丸

君たちはどう生きるかを見たけど、わからないところがいくつかあったよ。
夏子はつわりが酷くて寝込んでいたのに、なぜ夏子は塔に自ら行ったんだろうね?

くま吉

夏子が塔に行ってしまった理由はあっちの世界で子供を産んで後継者にさせるためだよ。
この記事では夏子が塔に行った理由と夏子は塔の秘密を知っていたのか?を紹介します。

夏子はなぜ塔に行ってしまったのか?

夏子が塔に行ってしまった理由はあっちの世界で子供を産んで後継者にさせるため

夏子や7人のおばあさんは眞人が塔に入らないように注意していました。
それなのに、夏子はつわりがひどいなかふらふらしながら塔へ向かいました。
「どうして?」「なぜ?」と思った人もいるのではないでしょうか。

夏子が夏子が塔に行ってしまった理由はあっちの世界(異世界)で子供を産んで後継者にさせるためです。
その理由を見ていきましょう。

  • 私のせいでごめんねと夏子が眞人に謝っている
  • 子供を産むための服を着ている
  • ヒミが夏子はこの世界に残って子供を産むと言っていると言った

私のせいでごめんねと夏子が眞人に謝っている

私のせいでというのは、本来なら塔の近くにいて一族の血を引いている夏子の子供が後を継ぐべきだが、眞人が青鷺に呼ばれ危険が迫っていると感じたから。

また新しい母という存在が眞人を苦しめていると悟ったから。眞人の父親と自分が結婚するから眞人が転校をして虐められ傷をつけられたと思っているから。

そう簡単に新しい母親を受け癒れられるほど人間の心は単純ではないですからね。大人の事情とはいえ、自分の母親の妹というのは大人ですらびっくりなのだから純粋な子供は尚更ですよね。

リス丸

なかなか夏子を受け入れられない葛藤している眞人を見ることができるよね

くま吉

くま吉が眞人でも夏子に対して同じような態度をとると思う。
それが正常な心だよ。

子供を産むための服を着ている

夏子がつわりで寝込んでいた時、眞人は父親やおばあさんたちに「夏子さんが眞人さんに会いたがっている、会ってあげて」と言いました。何度も言われ眞人はお見舞いに向かうのですが、そこで夏子は眞人の傷を撫でながら「私のせいでごめんね」というようなことを言います。

夏子は責任を持ち子供をあっちの世界で産み、生贄として差し出そうと思ったのではないでしょうか。わざわざ白衣を着ています。

平安時代から出産は「穢れ」だと考えられていたので皇后でさえも宮中で出産することは許されませんでした。 また、出産を行う部屋の壁や几帳は全て白く塗られ、産婦や侍女も白衣を纏うことが一般的でした。

リス丸

夏子は自分の子を生贄として差し出す準備ができたんだね

くま吉

白装束は儀式にも使われるよね

ヒミが夏子はこの世界に残って子供を産むと言っていると言った

眞人が夏子を探していて、ヒミに居場所を聞いた時ヒミは「夏子はここに残ると言っている」「残って子供を産むと言っている」と言いました。
子供を産むために残るということなのだと感じました。

この場で子供を産まなければならない理由は何か考えた時に異世界に子供が必要だったのです。
おじさまの跡取りとして血の繋がった後継者が必要だったのです。
眞人をそのために呼び寄せたかはわかりませんが、眞人ではなく自分の子供を差し出そうと決意したのでしょう。

夏子は塔の真実は知っていたのか?

夏子は塔の真実を知っていた

夏子は塔へ向かい異世界で子供を産もうとしていました。
塔の真実を知っていたのかな?と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。
ここでは夏子が塔の真実を知っていたと思う理由を見ていきます。

  • 一族は塔へ入ることができるから
  • ヒミ(姉)が昔1年くらい異世界にいて戻って来た
  • 妊娠して体調も悪いのに異世界へ向かっている

一族は塔へ入ることができるから

夏子は自分の意思で塔へ入りました。
あの一族は入ることができるし、塔の起こす超常現象も見ることができると、お婆さんたちが言っているので、夏子も見えるはずです。

ヒミ(姉)が昔1年くらい異世界にいて戻って来た

夏子は塔の真実を知っていました。自分の姉が1年近くいなくなった過去があります。
ヒミから聞いていなかったとしても勘付いてはいたのではないでしょうか。

妊娠して体調も悪いのに異世界へ向かっている

夏子は妊娠をとても喜んでいました。
嫌味ったらしく、眞人にもお腹を触らせたりしました。

つわりが酷くて体調も悪くてしばらく寝込んでいました。
そんな時に無理に塔に行く意味があるのでしょうか。

それは塔の中の誰かに呼ばれたからと考えられますね。
眞人同様に塔から呼ばれ、危険を感じながらも向かったと言えます。

夏子が眞人に大嫌いと言った理由は?

眞人が夏子さんのいる産屋に行った時、夏子さんが「あんたなんか大っ嫌い!」って言いました。
眞人はわざわざ危険な目に遭いながらも夏子さんを助けに行きました。
やっと夏子さんに会えた時に眞人にかけた言葉が「あんたなんか大っ嫌い!」びっくりした人もいるのではないでしょうか。

リス丸

リス丸ドン引きだわ

くま吉

本当に嫌いなのかな?
深い意味があったんじゃないの?

夏子が眞人に大嫌いと言った理由は夏子の本音

  • 夏子の本音
  • 眞人を危険から避けるため

夏子が眞人に大嫌いと言った理由は2つ考えられます。
夏子の本音だったのではないかという意見と眞人を危険から避けるためではないかという意見です。
ここについて見て行きましょう。

夏子の本音

夏子の本音で「大嫌い」と言ったのではないかな?と思います。
この物語は善意だけを描いているのではなく、人間の悪意の部分、本音も描いています。
眞人に青鷺が「夏子がいなくなった方が良い」というようなことも言っていましたが、あれは眞人の本音ですね。

夏子としては、なかなか懐いてくれない眞人が憎らしかったのではないかな?と感じました。

リス丸

夏子は最初から眞人に対して少し意地悪だと感じたよ。
初めて会ったのに、お腹を触らせたり、お父さんとイチャイチャしたり、無邪気とは感じなかったよね


くま吉

まぁ、夏子も人間だからね
仏ではいから

眞人を危険から避けるため

眞人を危険から避けさせるために「大嫌い」と言って追い出したと考えられることもできます。
自分のために母屋まで来た眞人を嬉しく思いながらも、せっかく眞人を守ために自分が犠牲になったのに目的が果たせないと感じ、眞人を守るために「大嫌い」と言ったのではないでしょうか。

この2つの意見を考察してみて私は「夏子の本音」だったのではないかな?と考えます。
人生は美しいことだけではないけれども、それでも君たちはどう生きるのか?絶望して逃げてしまうのか?という作り手の問いなのかなと感じました。

まとめ

夏子が塔に行ってしまった理由はあっちの世界で子供を産んで後継者にさせるため
夏子は塔の真実を知っていた
夏子が眞人に大嫌いと言った理由は夏子の本音